音楽を枯らさない。

敬愛する師匠のマーラーを聴いた。

心が震えた。

師匠の歌を久しぶりに聴けたから、というだけではなかった。

その曲は私が学生時代の最後に先生と勉強した曲だったから、というだけでもない。

同じ声種のメゾ歌手として本当に尊敬している歌手の歌だからだ、

というのは確かにあった。

しかし私の心は、その日のその歌に、言葉にできない“何か”を感じでしまったのだ。

 

自分の中の音楽が枯れそうだったことに気付いた。

 

自分の信じる音楽を、

自分の遠く遠くにある音楽を、

もっと求めなくては。

 

放っておくとどんどん色褪せて、枯れてしまうんだ、自分の中にある音楽なんて。

 

もっと貪欲に、溢れるほど吸い込もう。

 

 

 

ふせなおこ

 

 

 

 

 

5/31 schedule更新